
「not more than, not less than, no more than, no less than」ですが、たまに見たり聞いたりすることがあると思います。
この4つって会話で出てくると焦りますよね?今までなんとなく意味は分かる程度でしたが、きちんと理解しようと思い、改めて整理しました。
4種類しかありませんので意味を暗記するだけでも大丈夫ですが、折角ですのでそれぞれの単語の意味を理解しながら覚えましょう。
①not more than
否定の”not”+「~より多い」の”more than”で、「~より多くない、せいぜい~」という意味です。
4種類の中では一番理解しやすいのではないでしょうか。
I have not more than 10,000 yen.
せいぜい1万円しか持っていない。
具体的な所持金はわからないが、1万円以下のお金を持っている。1万円を少ないと思っているイメージです。
使い分けは本人の気分次第です。サラリーマンが手持ちが少ないときに使えますし、小学生がこのセリフを言ったら「どんだけ金持ちなんだ⁉」という感じです。
②not less than
否定の”not”+「~より少ない」の”less than”で、「~より少なくない=少なくとも」という意味です。(less”は”little”の比較級です)
I have not less than 10,000 yen.
少なくとも1万円持っている。
具体的な所持金はわからないが、1万円以上を持っている。1万円を多いと思っているイメージです。
③no more than
①②の”not”とは違い、③④の”no”は直後の”more, less”を否定します。
“more”は”manyとmuch”の比較級です。つまり「多くはない=たった~しか」という意味です。
I have no more than 10,000 yen.
たった1万円しか持ってない。
①②の”not”と違い1万円ちょうどで、以上でも以下でもありません。
①の”not more than”と同じで1万円を少ないと思っているイメージです。
④no less than
“no”が”less”を否定して、「少なくない=~も」という意味です。
I have no less than 10,000 yen.
1万円も持っている。
こちらも所持金は1万円ちょうどです。
②の”not less than”と同じで1万円を多いと思っているイメージです。
まとめ

①②の”not”の場合は、実際いくら持っているかわかりませんが、”no”の場合は1万円ちょうどです。
“more”は1万円を少ないと思っているイメージで、”less”は一万円を多いと思っているイメージです。
1万円を持っていることを伝えるだけなら、”I have 10,000 yen.”で十分ですが、”I have no less than 10,000 yen.”を使えば、まだ学生さんかなとか「1万円を持っている」という以外の情報を含めることができます。
この4つをすぐに覚えて使いこなすのは難しいと思いますので、少しずつ理解していきましょう。